砂漠のナボナ

来る前からここにいて、去った後もここにとどまる

最近あったうれしいことと、かねてより「お前らいつの間に」

うれしかったことというのは、友人が共通の知人と付き合っていたと知ったこと。早く言えよな、という気持ちと抜け駆けしやがってという気持ちが無いではないですが、知っている2人が好き合って一緒にいることにした、という選択がなんだかとてもかわいらしい。たとえ自分に恋人がいなくても他人の浮いた話を素直に喜べるようになったのは、なんだか非モテとしてあがりを迎えてしまったような気がするのですが、好きな人と一緒にいることはとてもよいことなのではないかと考えておりますのでとても良いことであろうことは想像に難くなくとてもよいことが最高すぎて最高なのであるならばそれが最高に最高であってとにもかくにもそれが一番大事MANブラザーズバンドなのではないか、石井はカールスモーキー、などと考えて久々にうれしくて酒を飲んでいます(そして後ほど血便を出します。一昨日のエントリ参照)。

で、それはいいのですが、かねてから身近な人同士の浮いた話を聞くにつけ「お前らいつの間に」という感想がまず来ます。グループの中で知らないのがおれだけだったとか、もう何か月も前から付き合ってるのに知らなかったりだとか。というかみんなどこでそんな情報を入手しているのか。みんなそんなに他人の恋愛の話が好きか。なんだそれは。他人同士が懇ろになって乳繰り合う話のどこがいいのか。自分ができていないにもかかわらず他人がいい思いしているのを聞いて喜ぶ変態マゾプレイヤーマスターズか。実体がないものを喜ぶというのは不動産バブルを煽った資産家や金融業界、もしくは下着泥棒と構造が同じと言っても過言ではない。もちろん過言である。

でもみんなどうして知ってるんだろうね。そんな情報を集める暇があったらぼくはソリティアをします。現場からは以上です。

潰瘍性大腸炎になりました

以前から当ブログやツイッターなどで「今日も朝から血便」などとアッピールしていたわけですが、2週間ほど前に潰瘍性大腸炎との診断を受けました。

潰瘍性大腸炎厚生労働省指定の特定疾患、いわゆる難病です。まさかどこまでもボンヤリした僕の人生に難病というワードが転がり込んでくるとは思いもしなかったよ。第1次安倍内閣解散の際に安倍首相本人が罹患しているということで有名になりました。症状としては、原因がわからないけどなぜか下痢をする、血便が出る、疲れやすくなるというものです。これが直接の原因で死に至るということはないものの、たとえ口内炎であっても炎症というものは長期間治らない場合はガンに転化するおそれがあるため、程度や範囲によっては外科手術で除去する必要があるそうです。

ぼくの症状としては比較的軽いほうらしく、内視鏡で自分でも確認したのですが(この内視鏡検査がこれまた大変だったのですが、それはまた今度)直腸付近が荒れている程度でした。ひどいと大腸全体が荒れるそうです。それでも実際には1日中下痢です。あの、食べ過ぎのときとかの予兆→第一波→しばらく落ち着く→第二波と違って、強めのが一気に来ます(これを個人的に直下型地震と呼んでいるのですが、我ながらいいたとえだと思う)。特に朝、確実に下痢して毎日職場に遅刻しています。そのほか酒、カレーのように刺激の強いもの、生野菜、ゴボウといった繊維質を食べると確実に下痢します。そして毎回血便です。便器が真っ赤。拭いても真っ赤。やけに水っぽいのが出るなあと思ったらそれが全部血(実際は粘血便と呼ばれるものだと思うのですが、見た目としてはほぼ血)。正直大変につらい。そして何より、病気由来のものもあるだろうけど、そんな生活がものすごく疲れる。毎日仕事に行っては疲れて帰ってすぐに寝る生活が非常につらい。

これを人に話すとたいていストレスが原因かと言われるのですが(そんなにストレスたまってるように見えたのか……)、とにかく原因不明の病気なのでどうにもならない。症状が大したことなくてもこれが難病であるのはひたすらそれが原因不明であるという一点にあるくらい。罹患者も難病の中では一番多いらしく、その分研究も進んでいて、完治することはないものの症状を抑えるための治療法はかなり確立されつつあるようです。高橋メアリージュンもこの病気であるらしく「もっと多くの人にこの病気を知ってもらいたい」と喧伝しているようなのですが、空気を読まずアットランダムに下痢になる病気なのでもちろん社会一般にそのことがわかってもらえればうれしいのですが、そこまでするほどの病気でもないなあと思ったりもします。

とはいえ、つらい。先日のブログにも書いた通り、面倒な持病を持ってしまい、毎日体力がなくて疲れてしまう体になってしまったというのは、自分が若くてエネルギーがあって無理をすればなんでもできる、という全能感を失ってしまった気がしてすごく寂しく思っています。もちろんそんなものは最初から存在しないし、潰瘍性大腸炎というのは10~30代の若い人が多く罹る病気というのがまた皮肉ですな。今後の人生について悩んで暗くなることもしばしばあります。だって1日中下痢になっていては好きな映画を劇場で見ることもできないし、コンサートにも行けないし、女性とデートすることもできない。しかし、自分に限界があるとわかって逆にどうプランを組むかを考えるようにもなりました。だて、同じ病気を抱えながら総理大臣にまでなった安倍晋三だっているのだから。内視鏡だって今よりも痛かったろうし、研究も進んでいない時代からこの病気で苦しんできて、それでも総理大臣を務めているというのはぼくにとって大きな希望になりました。彼はぼくにとってヒーローです。「アベ政治を許さない」とか言ってやるなよと思います。

まあつらいにはつらいですが、最近飲み始めた薬(これを飲むのかというレベルででかい。超飲みづらい)が効いてるのか、少し楽になったような気もしなくもないです。だからなんとかやっていきたいと思います。この前教会に行ったら祈ってもらえたしね。つきましてはすぐ下痢になっても構わずデートに付き合ってくれる女性を募集しております。現場からは以上です。

寒い夜における人型寝袋最強説

今週のお題「冬の寒さ対策」

 

 いいか、夜寒かったらこれを買え。黙って買うんだ。

もちろん安かろう悪かろうでおなじみのドッペルギャンガーだから寝袋としては残念極まりない仕様である。寝袋と言いつつゆったり寝られるだけのクッション性は無いし、マイナス5度で使えると書いてあるのもたぶんかなり盛ってる。着てみたらわかるが、ものすごく薄い。絶対これを着て外で寝てはいけないやつだ。

しかし、これが寝巻としては非常に良いのである。

腐っても寝袋であるぞよと主張できる程度の防寒性、ツナギのような構造であるがゆえの他の衣服にはない包まれてる感、開け閉めが思ったよりは簡単なファスナー(まあめっちゃ壊れやすいけど)など、これを着て布団で寝れば寒さとは無縁の夜を過ごせるであろう安心感がある。手先足先など末端の冷えをピンポイントで温めることこそできないものの、寝巻としてはとにかく優秀である。これさえあれば暖房いらず、エアコンをつけっぱなしで寝てのどを痛めることもない。耐用年数はもって3年というところだが、寒くて光熱費がかさんで仕方がない、そんな人はぜひ買うべきだと思う。もちろん寝巻じゃなくても、机で作業するときとかもあると便利。これで試験勉強がはかどりました。

 

今日急に前に好きだった人の声を聴いて震えが止まらなくなったから書いた。現場からは以上です。

痛みの年 2016年振り返り

年が明けてから1年を振り返るのってなんか出遅れた感がすごいですね。とはいえクソ忙しい師走になんでも詰め込んで終わらせようとするのがそもそも日本の生産性の低さにつながっていて云々。とにもかくにも振り返りです。

2016年、とにかく痛かった。肉体的にも、精神的にも、いわゆる「痛々しい」的な意味でも痛かった。

はっきり書けることとしては、現状毎日下痢と共に血便が出るようになった。6月か7月くらいからだったか。通常予兆→第一波→第二波と段階を踏む下痢だが、これに関しては痛みが一気に来る。これを「P波とS波が同時に来る直下型地震」と呼んでいるのだが、我ながらうまいたとえだと思う。これがなかなかどうして、とにかく痛いのとランダムに来るのと血が出るのとでとにかくつらい。あまりにつらいので、もはや生理痛の痛みすら理解した気でいる。フェミニストを敵に回す発言すら辞さないほどのつらみである。はてならしいことを書いておくと、ぶっちゃけ1回職場で漏らした。出たのはほとんど血だったけど。そして来月ついに内視鏡と相成った。あと痔。最初は血便じゃなくてこれだと思っていたのだが、こっちもばっちりイボ痔ができていた。切痔だと思っていたので、痔核はあったが自覚はなかったという格好となる。前述の下痢と合わさって痔瘻に向けてまっしぐら、これぞ泣きっ面に蜂、多重苦、痛くなったらすぐセデスである。うん、もはやなんでもいいけどつらい。痛くなくなるならセデスでもパブロンでもウナコーワクールでもなんでもいい。残りは肩こり(ひどいときは首筋経由で後頭部にくるやつ)、腰痛(90年代以降の藤波辰巳みたいになってる)などなど。既に終息した案件でも今年は1週間高熱で寝込むのが2回、包丁で指先を切り落としたのが1回(ほんのちょっとでも肉まで切っちゃうと形って変わるんですね)、魚の目に悩んだのが3か月ぐらい、派手にすっ転んだのは4回ぐらいか。書き出してみると本当に痛かったなあ。

まあそんなこんなで精神的にもつらかった。それぞれの痛みによるつらさ、そんなんだから休んでも仕事の疲れがまったく取れないつらさ、自分がもう若くないのだなあというつらさ。実際そこまで年食ってるわけではないのだけど、不定愁訴の嵐と誰もが認める老け顔のせいで、自分が若かったという自覚のないまま老いていくという感じ。学生時代とか、特に楽しいことのないまま今まで来てしまったのが、それでも若かったら何とかなるだろうと思っていたのに、その若さまで無くなったのか。ケアしなくても無理の利く体とか、そういうものを使って何かを成し遂げたりすることなく老いてしまうのか、という気がして寂しくなった。そういえば失恋もしたしね。タイミングを問わず下痢をする体では、今後のキャリアにも響くかもしれないし、おちおち女性とデートもできなくなるかもしれない。そう思うことが多くて、とにかくつらかった。

そんな中でもむやみに頑張ろうとして、結構痛々しい感じになっちゃってたなあ、と思うことが振り返ると多かった気がする。休みの日に無理しておしゃれして出かけて余計疲れたり、うん、あとはあんまり折り合いがついてないから書けないな。痛い思いをしている自分を客観視して痛々しく思うって、つらみの連鎖がすごいですな。

そんな中で今年うれしかったのは、ブログを書いたことで反響がもらえたこと。特に、ぼくの書いたエントリがきっかけで自分もブログを書いた、という人がいたこと。涙が出るほどうれしかったなあ。前々から相手に触れることなく人を動かせるような、そんなものを生み出したりしたいなあと思っていたけれど、そういうことができるのは一部の才能にあふれていたりカリスマ性のある人だけだと思っていたので自分には縁のない話だと思っていました。それが急に叶ってしまって、ブロゴスフィアというものはかくも趣深いものなのかと思い知りました。単純に書くことは思考の整理にもなっていいですね。2017年はもっといろんなことを書きたいなあ。読んだ本のこととか、プロレスのこととか、好きなことをもっとたくさん書きたい。ネタはたくさんあるから、あとは時間と体力を何とかしたいところ。でも、健康に関しては前述の通りだし、職場でも実力の伴わない出世をしてしまったし、二進も三進もいかない感がある。今年は楽しいことばかりの1年だといいなあ。

だいたいそんな感じ。現場からは以上です。

2016年買ってよかったもの

年末っぽいこと書いておこうと思って。

ファッションまわりではこれ。

 

[アビレックス] AVIREX YAMATO 2100 BLK(BLK/26)

[アビレックス] AVIREX YAMATO 2100 BLK(BLK/26)

 

 手袋の方は手首のモコモコ(あれなんていうんだっけ)がないやつで、とにかく皮の手袋です。手も足もでかくてコンプレックスなので(だって変わったもののように見られることはあっても長所としては見られないので)、それならいっそ開き直ってよりゴツく見えるようにしたろうか、と思って買いました。結果としてはモノがそもそもかっこいいので大満足です。他にも老け顔だからスーツや和服を買って貫禄のある恰好をしたりだとか、今年は短所を生かすファッションを志向した1年でした。

次は本。

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

 

 

 

ミクロ経済学[増補版]

ミクロ経済学[増補版]

 

 

Rによる実証分析 ―回帰分析から因果分析へ―

Rによる実証分析 ―回帰分析から因果分析へ―

 

 永田『寂しすぎて……』は作者が全力で自分をさらけ出した結果たくさんの人includingおれを救ってくれた一冊。ぼくたちはもう雨宮まみがいなくても生きていけるんだ。森橋『この恋と、その未来』はどこまでもつらい恋愛を描いたライトノベルで、題材だけで勝った感じ。色々ごたごたがあったみたいなのとそれによる急展開が唐突な印象だけど、それを補えるだけの良さもあった。下2冊はお勉強の本で、時間が取れずろくに読めてないけどパラパラめくっただけでよいものオーラを感じる稀有な本。来年こそはがっつりお勉強するぞ。

音楽はあんまり出費しなかったけどこれ

恋 (通常盤)

恋 (通常盤)

 

 

Dramatic Seven

Dramatic Seven

 

 星野源『恋』は前にエントリを描いたぐらいのスマッシュヒットで、星野源(と、彼の提唱するイエローミュージック)はこれとアルバム『YELLOW DANCER』だけで一気に誰も手が届かない次元に到達した感じ。超特急『Dramatic Seven』は、アイドルのアルバムとしては本当に変な感じで、かっこよさありファンコットあり小室哲哉ありマーティ・フリードマンありのすごいアルバム。アイドル業界は女性アイドルこそもうわけのわからないことになってますが、男性アイドルの方は保守的なイメージがあったので自分の価値観を変えてくれました。その「保守」なる姿勢もSMAP解散で今後どうなっていくんでしょうね。あと並べてみて思ったのは、このセレクトってなんだか女子中高生みたいですね。

k-point.hatenablog.com

ホビー関連ではダントツでこれ。神棚か昔のテレビくらい箱がでかくて、今まで買ったことのあるものの中でベッド、冷蔵庫に次ぐでかさ。もうとにかくサイズ的には邪魔でしかないんだけど、もはや畏敬の念すら覚えるほどの存在感。一応プラモデルなんだけど、組み立てる日は来るのかしら。

 現場からは以上です。

無題

 記事の編集画面を開いたらなぜか以下の引用だけが書かれていた。コピペした覚えはない。なんか怖いけどこのまま公開

「このまま力を抜いたら、気持ちよくこのぬるま湯のなかに飲み込まれて、スッと溺れ死ねるんじゃないかな?そしたらこんなに必死で泳がなくていいんじゃないかな?」

http://hase0831.hatenablog.jp/entry/2016/07/31/101704

 

場末のエリート、就活の思い出(ほんのちょっと)、ボンヤリ

駅前の広場からちょっと路地に入ったところに居酒屋がある。小さな店だけどあまりさわがしくないし、コーンのかき揚げがおいしいのでたまに行く店だ。近頃体調を崩していてまったく酒が飲めなくなったんだけど、なんとなく飲みたい気分になって一人で入った。ちなみにまったく酒が進まず、ジョッキよりコップのほうが飲みやすいと思ってうっかり頼んだ瓶ビールを時間をかけてなんとか飲みほした。

そのときに隣のテーブルに座っていた40代くらいのサラリーマン二人。かっこいいスーツを着ていて顔つきのしっかりした彼らは、郊外のベッドタウンとガチの田舎の境目に位置するその土地にはやや不釣り合いな気がした。話を聞いていると仕事への誇りとか、仕事のしがらみになる社内政治の話とか、会社のかわいい女の子の話とか、意識の高い話と緩い話の混ざりあった彼らの会話は、一人で無理やりビールを流し込むぼくにとってはちょっとうらやましかった。

でも、そんな意識の高い人がいるような会社、近くにあったっけ、と思っているとレジの近くに予約のお客様一覧みたいなのが貼ってあった。そんなもの他人に見える位置に貼るなよ、と思いつつ見てみると、「そんぽさん」と書いてあった。ああ、そういえば某損害保険会社の支店が近くにあったっけ、と思い出し、2人なのに社名で予約とか取るんだいやでも社員でボトルのシェアとかしてんのかな、とか思った。

さかのぼって大学生のころ、ゼミの同期が「某損保の説明会に行ったら女の子がみんなかわいかった」と話していたことを思い出す。なんで損保なんかにかわいい女の子がいるんだろうと当時は思っていたが、ふたりの「そんぽさん」の話を聞いても実際にかわいい女の子がいるらしい。というか、当時ぼくは経済学部卒業見込みの大学生として就活していたわけだが、就職先として損害保険会社なんて思いもつかなかった。経済学部のくせに金融業界も知らんのか、と言われても金融専攻じゃなかったしアカデミアにいても企業について詳しくなれるわけではないのだ。もちろんテレビCMとかで損保の会社が存在することは知っていたけど、自分の就職先として考えたことが全くなかったのだ。後に損保のインターンに参加した知人が周囲からすごいと言われているのを見て、損保は就職先として割と人気があるのだということを知る。

そんなことを考えながら店を出ると、近くにオシャレなイタリアン居酒屋があるのを見つけ、今度はそこに行こうと思った。あと前にもこの居酒屋に一人で来た時、深夜に店を出て歩いていると道の真ん中で素振りの練習をしている人(しかも左打ち)を見たのだが、すれ違った直後にもう一度見ようと振り返るとそこには誰もいなかった、という実にボンヤリした心霊体験を味わったことを思い出した。このことを誰かに話そうと思って話してないなー、ということも思い出し、こうしてブログに書きました。現場からは以上です。