砂漠のナボナ

来る前からここにいて、去った後もここにとどまる

エピソードトークがしたいんだよね、おれは

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この記事最高だな~と思って。何が最高って、自分のエピソードが話せるから。

ぼくは大変な恥ずかしがりで人見知りなので(そのくせ目立ちたがりなので生まれてこの方すごく生きづらい)、他人とかかわるときにはかなり自分のキャラを作っていくタイプなのだ。今日はこの人と会うから、この人とはこういう関係性だからこういう感じでいこうとか、あの人は前にあれが好きだと言っていたからあれについて話題を用意していこうとか、とにかく緊張してしまうので今日はここまでやろうと思って臨まないと何もできなくなってしまう。だから休日に知り合いにばったり会ってしまうと、もう「あうあう」とかしか言えない。

そういう難儀な性格なもので、人と会うときには「これを話そう」というエピソードを用意していく。内容は最近おもしろかったこととか子供のころの話とか家族のバカ話とか、いわゆる鉄板のネタを用意していく。それを考えているときはそれはもうバカ受けで周囲は拍手喝采みたいな状況をイメージしているんだけど、結局そうなることは無い。テレビのバラエティ番組みたいにはいかないよな、とわかってはいても、それ以外の会話が難しいタイプの人間としては切実な問題である。

とはいえ周囲からは会話が下手だとはたぶん思われていないのである。それはひたすら相手の話を聞いているから。相手のことを知って好きになるという行為自体が好きなので、相手が立て板に水で話してくれる分にはとても楽しいのだけれど、そうすると自分のことを知ってもらう機会がないのだ。そして結果として「君はよくわからないねえ」などの評価を受けることがよくある。それは自分にとっては不本意なので、じゃあ相手が自分のことを知ってくれて、伝わりやすくておもしろい話をしなくては……と悩んだ結果またエピソードを用意する作業に入ってしまうのです。どうにかして一度、自分のエピソードを話して会場が大爆笑するみたいな機会がほしいなあと思うのですが、それって

偉いひとの冗談は人間は本能的に面白く感じるという性質を持っている。おやじギャグを笑ってもらえないことを気にする人はギャグを磨くよりも偉くなったほうが早い。

年を取るというのはどういうことか考えてみた - 続・はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記

みたいな話でしかないなあと途方に暮れるのです。