砂漠のナボナ

来る前からここにいて、去った後もここにとどまる

シュークリームって中も外も同じじゃないか

シュークリーム、あるだろう。シュー生地にカスタードクリームの入ったうまいアイツである(カスタードクリーム以外のクリーム派は今回は考えないこととする)。ところでシュー生地が何でできているかご存じだろうか。小麦粉、卵、牛乳、砂糖などである。ではカスタードクリームは何でできているのか。実はこれも小麦粉、卵、牛乳、砂糖などからできているのだ。もちろん配合や工程は全く違うし上記のものも入ったり入らなかったりはあるが、これについさっき気づいてひどく驚いてしまったのだ。

 

マクドナルドでグラコロが出ると、キャベツ以外ほとんど小麦粉なのが話題になるだろう。あと、ゆで卵とか目玉焼きにマヨネーズをかけると「卵に卵をかけるアホ」呼ばわりされるだろう。ちびまる子ちゃんの永沢君がそうやって藤木君をなじっているのを見た覚えがある。これでいくとシュークリームも大概ではないか。お前、外も中も全部一緒じゃんかよー。超ウケるー。まったく、フランス生まれだからってお高くとまらないでほしいものである。ついでに言えば「シュー」はフランス語でキャベツの意味だ。キャベツて。群馬の嬬恋じゃねえんだから。そういえばここでキャベツからのグラコロにつながるんですねー。

 

と、ここまで書いて思い出したのが大豆だ。豆腐に醤油をかけるのは普通だがおいしい。油揚げを味噌汁に入れるのは普通だがおいしい。油揚げを開いて醤油と混ぜた納豆を入れて焼くとおいしい。原形をとどめずまったく異なるもの同士で結びつけば、同じものを重ねる違和感から解放されるのである。グローバリズムが進展する昨今、高度情報化により人間同士の希薄さが世界中で問題になっている。分断された社会でなお異なるもの同士が連帯する、これがこれからの人間同士のあり方なのではないか。そんなことをシュークリームは教えてくれたのかもしれない。